OUR VISION

私たちママノアマゾニアは、豊かな熱帯雨林の保全とエクアドルのアマゾンチャクラ農法を実践する家族農家が
安心して笑顔で暮らせる社会を目指します。

WORLD VISION

地球環境と人権が十分に守られた状態で機能する経済社会を理想とします。

OUR MISSION

  1. アマゾンチャクラを実践する家族農家の支援を通じて農家の収入向上を目指します。
  2. 熱帯雨林に生息する種の商用化支援を通じて熱帯雨林の保全を目指します。
  3. アマゾンチャクラの認知、普及活動を行います。
  4. 日本とエクアドルの交流による環境教育を通じた環境保護意識の啓蒙活動を行います。

設立趣旨

人為的な活動により、地球の気温は平均で産業革命時より1.5度近く上昇し、熱帯雨林喪失、生物多様性の損失など、地球環境全体が危機的な状況に陥っています。地球環境の危機はすでに人間社会に及び、頻発する自然災害や干魃は、社会を揺るがしています。

エクアドルアマゾンにおいては、先住民族が伝統的な森林農法であるアマゾンチャクラシステムという国連FAOに世界農業遺産として認定されたシステムを実践しており、多品種の農作物の生産と熱帯雨林の保全を家族レベル及びコミュニティレベルで行っています。金銭的に豊かでないこの地域において、チャクラは家族の食糧を無償で賄うことのできる家庭菜園の場であり、豊富な植物に関する知識で医療にも活用できる病院の役割も果たしています。

エクアドルに限らず世界中で、先住民族は政治的な意思決定の中心から阻害されてきた歴史をもち、今でも彼らの土地と伝統と文化を守るよう活動が続けられています。先住民族は森の守護者とも言われるように、彼らの土地と、人権と、収入を守ることは地球に残された自然を保全することにも直接つながると考えられています。

私たちは、地球規模の課題を見据えながら、エクアドルアマゾンのチャクラシステムの家族農家を支援することで、先住民の収入向上、コミュニティ強化、権利の保全、熱帯林の保全の正の循環が回るように支援することを目的として活動を行います。地域レベルでの活動が世界中の地域において行われ、相互に知恵と事例を交換することで、地球規模での課題解決につながることを願っています。

豊かな緑が溢れ、人が生き生きと輝く社会を目指して。

OUR TEAM

江沢孝太朗 Kotaro Ezawa

八木信行 Nobuyuki Yagi
1987年 東京大学農学部卒業、農林水産省や外務省で勤務。
1994年 ペンシルバニア大学ウォートン校修士MBA取得
2008年 東京大学大学院で博士(農学)取得。
2008年 東京大学大学院農学生命科学研究科特任准教授、2011年同准教授、2017年同教授、現在に至る。
2019-23年にFAO(国連農業食料機関:本部イタリア)世界農業遺産(GIAHS)プログラム科学アドバイザリー会合委員となるなど、農業遺産関係の業務にも従事。
2024年 NGOママノアマゾニア理事に就任予定(関係機関承認待ち)

Ulrich Zebisch

WHERE WE WORK

エクアドルアマゾン地域に位置するナポ県の先住民組合(主にキチュア族)と協力して事業を行っています。

エクアドルのナポ県は、人口の55%以上が先住民で構成され、67%以上が国立公園として保護されています。豊かな熱帯雨林と生物多様性のホットスポットとして知られており、地球環境の保全にとって最重要地域の一つです。ナポ川はアマゾン川の支流の一つであり、世界最大のアマゾン川流域の一部を占めています。

この地域の先住民が実践する『チャクラ(農園/システム)』は国連FAOから世界農業遺産に認定されており、熱帯雨林を模倣した森のような農園でおよそ100種類の作物が育てられ、換金作物としてだけでなく、家族への食糧の供給や薬草、儀式等に活用されています。

カカオを中心とするチャクラ(農園)における1haあたりの炭素蓄積量は、通常の単一栽培カカオ農園の2倍以上の炭素蓄積量があるため気候変動に対しても効果的なシステムとして注目されています。

一方で、貧困地域としても知られており、いまだに現金収入の非常に少ない地域として、先住民の多くがサポートを必要としています。私たちママノアマゾニアは、この稀有な農業システムであるチャクラからの収入向上を支援することで、住民の生活向上と熱帯雨林の保全を同時に達成していきたいと思い活動しています。

ギャラリー